海外留学2つのパターン
海外留学には大きく2つのパターンがあり、ひとつは言語習得を目的とするパターン、2つ目は現地で学問を学ぶというパターンです。
あなたの場合は、英語という言語習得のための留学となりますので、1つめのパターンに該当します。英語を学ぶには、英語が母国語として使われている環境に身を置くことが一番という考え方で、それだけ、英語環境にどっぷりと浸れるというメリットがあります。
日本にいても英語の勉強はできるのですが、日常生活のベースが日本語ですので、英語の勉強をするときしか、英語は使いません。それだけですと、やはり絶対的な時間数が少ないですし、日本語と英語の切り替えがしょっちゅうおこるわけですから、英語習得には向きません。
いっぽう、英語圏に身を置いてしまえば、生活のベースが英語になりますので、何をするにも英語になります。英語を使う機会も増えますし、英語で考えなくてはならない状況も頻繁におこります。そして、なにより日本語と英語の2つの生活を切り替える必要がありませんので、常に英語脳状態をキープできるというわけです。
さて、2つ目の学問習得パターンです。これは、日本の高校や大学で学問を学ぶというのと同じことを、海外で行うというものです。ただ、違いは全て授業は英語だということ。このためにはかなりの英語レベルが求められます。TOEFLやIELTSなどの英語検定試験結果の点数が入学条件に定められていることが多いです。でも、チャレンジする価値は十分にあると言えるでしょう。
留学者渡航者数
最近は、気軽に海外に渡航する人が多くなりましたが、どのくらいの人数が留学し、その滞在期間というのはどのくらいが多いのでしょうか?
文部科学省の報告によると、2010年度には、年間58,060人が留学しています。1番はアメリカで、21,290人、2番目に多いのは、中華人民共和国16,808人、3番目はイギリスで3,851人となっています。日本から海外への留学者は1987年の15,335人以来右肩上がりで増加し、2004年の82,945人をピークに減少しています。
留学期間で1番多いのは1ヶ月で全体の36%、2番目に多いのは1年間で全体の25%という状況です。3ヶ月、6ヶ月、9ヶ月が12%ずつ、それ以上はわずか3%という状況になっています。短期が1ヶ月、3ヶ月、長期が6ヶ月以上ですから、圧倒的に短期が多いようです。